インドに着くと、さっそく目に飛び込んでくるのが現地の民族衣装です。
カラフルな衣装はどれもエキゾチックな雰囲気がただよっていて、いよいよインドに来たんだな、とテンションも上がります。
インドの方が身につけている民族衣装にはさまざまな種類があり、地方や文化によってそれぞれ特徴があるのをご存じでしょうか。
滞在中、現地の人と同じファッションで街へ繰り出せば、さらにインド気分を満喫できそうですよね。
ここでは、インドの民族衣装について種類や特徴をまとめました。
サリー
サリーは、インドの伝統的な女性用民族衣装のひとつ。基本的に1m×5mほどの一枚の布ですが、さまざまな着こなし方があります。インドの民族衣装と聞いて、サリーを連想される方も多いのではないでしょうか。基本、綺麗な色柄の布なので、日本へのお土産や自分用にもおすすめです。
サリーはヒンドゥー教の「浄・不浄」の考えから生まれた衣装です。
その昔、裁断や縫製をすることは不浄とされていたため、裁断も縫製も要らない一枚の布を着るようになりました。インダス文明時代、祭司が着る一枚布の衣装が起源とされており、そこから女性のサリー、男性が着る腰巻の一枚布「ドーティ」に進化したと言われています。
パンジャビ・ドレス
近年、女性の間で急速に広まったのがパンジャビ・ドレスです。もともとはシーク教徒の女性の衣装として誕生したもので、シーク教徒が多く住む「パンジャブ州」から名づけられました。
チュニック風のシャツとパンツのセットアップのようなドレスで、ドレスの上から肩にストールをかけます。
クルタ
チュニック風のシャツは膝が隠れるほどの長い丈が特徴で、「クルタ」と呼ばれます。クルタよりも丈の短いドレスは「カミーズ」と呼び、レギンスのような細身のパンツ、腰回りがゆったりとしたパンツなど、好みに合わせて組み合わせます。
なお、女性のクルタよりもゆったりとした、男性用のクルタもあります。
パンジャビ・ドレスは既製品もありますが、テキスタイルが安価なインドでは、工場で量産されるシャツなどよりも、テイラーメイドの衣類の方が安いケースが多々あります。
日本で服をオーダーするよりもかなり安く手に入るので、インドに来た記念としてオーダーを依頼してみてはいかがでしょうか。
インドの民族衣装の素材
普段着として着られるサリーの場合、吸汗性の高いコットンが選ばれることが多いです。一方、冠婚葬祭やパーティなどフォーマルな場で着るサリーにはシルクが使われます。
コットン・シルクのどちらも通気性が高く、暑い気候のインドに適した服装ということが分かります。