紀元前2600年ごろからはじまったインダス文明発祥の地。5000年以上の歴史を持つインドには、今でも古い建造物が残されています。
現在では40件もの建物が世界遺産に登録されており、世界で6番目に登録数の多い国です。
このページでは、インドの代表的な世界遺産をピックアップしてご紹介しましょう。
タージ・マハル
首都デリーから車で3~4時間、アグラという町にあるタージ・マハル。インドの建造物と聞いて、タージ・マハルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが妻の死を悼んで建設したといわれているお墓で、真っ白な大理石でできており、22年もの歳月をかけて建設されたといわれています。美しい左右対称の建築はムガール建築の最高峰と賞され、世界中から観光客が訪れる名所です。
アグラ城塞
タージ・マハルと同じアグラの街にあるもうひとつの世界遺産がアグラ城塞です。ムガール帝国歴代皇帝のお城で、赤砂岩でできた重厚な城壁の色から「赤い城」とも呼ばれています。夜になる光と音のショーが行われるなど、観光客向けのイベントも開催されています。
アジャンタ石窟群
アジャンタ石窟群は、ワゴーラー川の渓谷の断崖にある古代の仏教寺院群です。19世紀の初めに発見されるまで人の目に触れることのなかった石窟群は大変保存状態が良く、550mに渡って描かれた仏教壁画は圧巻。壁画の他にも、修行中の僧侶が暮らしたとされる部屋が当時のまま残っています。
ハンピ遺跡
14~16世紀に栄えたヴィジャヤナガル王国の都の跡ハンピ遺跡には、当時、戦車として使われていた象を飼育していた象舎跡や巨大な寺院の遺跡が広がっています。辺境にあるためそれほど観光地化されておらず、じっくりと堪能できるのが魅力。2~3日かけて巡るのがおすすめです。
エローラ石窟群
インドのデリーに次ぐ都市・ムンバイにある世界遺産です。5~10世紀に丘を削りながら造られた珍しい建築で、仏教寺院、ヒンドゥー教寺院、ジャイナ教寺院と、異なる宗教の石窟が見られます。が広がります。僧侶たちがノミとツチだけで150年もかけてつくったといわれており、当時の掘削技術を間近に感じることができます。
他にも「ブッダガヤの大菩提寺」や「マハーバリプラム」、「フマユーン廟」など、インドにはここでは紹介しきれないほどの世界遺産があります。インドへ旅行する際には、王道の遺跡巡りをスケジュールに入れて楽しんでみてください。